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センチなメンタル

先日、僕はとんでもないものを見た。

 

 

 

おばちゃんの立ち漕ぎである。

(推定65〜70歳)

 

 

おばちゃんの立ち漕ぎなんてなかなか見れるもんじゃない。

そりゃ、その辺のおばちゃんに立ち漕ぎしてくれと

頼めば見れるかもしれないが、そうじゃない。

僕が見たのは養殖じゃない天然の立ち漕ぎおばちゃんなのだ。

 

 

風に揺れる白髪のボブ。

ペダルを漕ぐ痩せ細ったふくらはぎ。

苦労を物語る哀愁漂う背中に

彼女の女子高生時代が一瞬透きとおって、、

あ〜、見える、見える。

あまりにも自然体で感情にうったえてくる。

 

 

 

 

妄想がふくらんだ。

 

 

名前はエイ子。

若くして嫁ぎ、姑にいじめられ、

2人の子を授かると先に旦那が他界。

女手ひとつで子供を2人育て、

落ち着いたかと思いきや親の介護に追われる日々。

親も亡くなり、ようやく全てに解放された時にはもう70歳。

老後はペットを飼ってゆっくり過ごしたいという

細やかな夢がようやく叶う時がきた。

「今日こそ買うわよ!」

エイ子はママチャリに乗って

ペットショップへと急いだ。

「こんなにワクワクしたのは高校生以来だわ!」

エイ子は我を忘れて立ち漕ぎをしていた。

 

 

あ〜〜、なんてチャーミングでけなげなんだろう。

 

 

「エイ子ちゃん、お疲れさん。」

 

「今までよく頑張ったね。」

 

 

と、僕は勝手に妄想し、勝手にセンチなメンタルになった。

 

 

 

 

その3日後、何の因果か、家の近所で

ガイコツに湯葉を巻いたようなジジイが

ダルダルのタンクトップに短パン姿で、

黄色の棒アイスをしゃぶりながらママチャリをガニ股で漕いでいる、

肉質、身なり、動き、全てにおいてダルっダルの

光景に遭遇した。

 

 

見える、見える。

ジジイの少年時代が透きとおって、、、

いや、これはチャーミングどころか、品位のかけらもない。

なんだか落ちてきた。

ついでにガキの頃、土手の草むらで

野グソをしている少年と目が合って

何とも言えないシュールでセンチなメンタルになった記憶まで

思い出してしまったので

僕は妄想を放棄した。

 

 

自分もいずれそうなるのかもしれないが、

昔温泉で見た裸のジジイが妖怪ぬらりひょんみたいでキモち悪かったのと、

ガキの頃、

温泉に浮いている湯の花(いかにも湯葉っぽい)が人間の垢だと

勘違いしていただけに

湯葉っぽい素材感のジジイはトラウマです。

 

 

 

何はともあれ

かっこいい歳の取り方をしたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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